笹本稜平『還るべき場所』

K2を舞台にした山岳小説です。たまたま本屋で見つけたので買いました。

山岳小説は久々に読みます。夢枕獏『神々の山嶺』以来です(かな?)。『神々の山嶺』は間違えてハードカバーの下巻から読み始めたのですが、何の違和感もなく読み進めることができた記憶があります。目の前の本棚に置いてあるけど、内容はかなり忘れてます。「ヒラリーステップ」を知ったのはこの本だったと思います。

内容も文章もなかなかいいです。最後は悪夢のごとくトラブルが多すぎだと思いますが、主人公達の超人的働きで解決されます。出てくる山は主にブロードピークとK2です。
少し前に、NHKBSで「世界の名峰 グレートサミッツ-エベレスト」を見ていたので、この本はたいへん楽しかったです。

1995年の地理9月増刊号『世界の山やま』のK2のページを見てみました。担当は広島三郎さんでした。残念ながら雪崩で亡くなられています。

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