尾瀬:鳩待峠からアヤメ平(1969m)・残雪期登山

尾瀬:鳩待峠からアヤメ平(1969m)・残雪期登山

今年のGW後半は福島の吾妻山に行く計画だったものの、天気が悪くただの観光になってしまいました。

そこで、残雪期の山として尾瀬の中ではマイナーなアヤメ平に出かけることにしました。この時期の尾瀬は、至仏山が登山道規制のために登れなくなります。また鳩待峠までは自家用車で入れず、戸倉からバスか乗合タクシーで入らないと行けないので、ちょっと面倒です。

6時に自宅を出て9時に戸倉の駐車場に到着(1日1,000円)。この時期はスキーの渋滞がないので速く到着です。駐車場はこんなもんかな、という程度に埋まっています。クルマも続々とやってくるというよりは、パラパラと入ってきます。ちょっと風があり寒いのですが、高気圧が張り出す予定なので風もそのうち弱まるでしょう。普通の運動靴で行く人もいるようです(5月なのに、ちょっとなめてますね)。

しばらく待って9人そろってから乗合タクシーに乗って鳩待峠へ。大人1人900円で家族全員で3,150円と割高感があるものの、距離は結構あると思うので仕方ないか。

標高1590mの鳩待峠に到着。登山道入り口から既に雪があるのでカッパの下とスパッツをつけます。子どもは足が細いので、スパッツがずり落ちてきますが、仕方ない。

至仏山に登れないこの時期は、多くの人は山の鼻に下って尾瀬ヶ原を歩きますが、アヤメ平へは東側に登っていきます。

登りはじめは傾斜がありますが、少しで非常に緩やかなタラタラ登りになります。登山道は見えませんが、木々にマーカーかテープが着いているので、それを追っていけば大丈夫です。先行者の足跡は数人分だけついていました。シラビソとダケカンバの疎林が続きますが、傾斜も景色も変わりません。
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一回休憩して、しばらく進むと横田代の湿原に出ます。至仏山がよく見えるので木道脇のベンチで休憩します。湿原上は風で雪が飛ばされるためか、地面が露出している箇所が多くなっています。今日は快晴でホントに登山日和です。
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またダラダラと登って、中原山を通り過ぎて少し下るとアヤメ平です。ベンチには5人くらい登山者が来てました。燧ヶ岳がよく見えます。
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北側には遠く平ヶ岳が見えます。鳩待峠からだと往復2泊3日が標準ですが、道は無いのでこちらからは積雪期だけしか行けません。北側の山はホントに雪が多いですね。
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南側には日光白根山が見えますが、南側の山はやはり雪が少ないです。

しばらく遊んで鳩待峠に下山です。南西側は武尊山ですが、樹林が等高線沿いに横縞になっています。何でしょうね?
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雪の上の歩行で子ども達は疲れたらしく、よく滑って転んでいました。子どもというのは、転びそうな箇所では必ず転ぶので、急斜面のトラバースのあるような山には積雪期には連れて行かない方がいいです。1人だけなら、タイトロープの猿回し状態で連れて行けますが。

下山もタラタラと長かったです。


尾瀬の入山者数は1996年の65万人をピークに、近年は30-35万人と半減しているようです。
http://www.oze-fnd.or.jp/main/nature/nature1/riyou_data.html
尾瀬はいろいろ規制をかけてきたので、入山者の減少もその成果でしょう。


タイム:
鳩待峠10:15--11:50横田代12:00--12:37アヤメ平13:34--15:15鳩待峠

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