福岡野外実習1日目 福岡タワー~天神~博多

今年度の人文地理学野外実習は福岡市になりました。
学生はそれぞれ好みの交通手段で福岡市にやっていきます。

私はスターフライヤーで福岡空港へ。珍しく内陸コースで、途中南アルプスがよく見えました。
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⑩の博多駅近くの宿泊ホテルに13:00集合です。
学生8人のほか、学生たちがお世話になった西山先生も来て下さいました。

これは本日の巡検コースです。
地理院地図の土地条件図上にコースを描いており、黄色い部分は「砂州・砂堆・砂丘」に相当し、緑は丘陵地です。
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①福岡タワーまで高速経由のバスで移動します。
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福岡タワーは8年ぶりです。
福岡空港の高さ制限では160mくらいの区域にあり、展望室は123mですが、全体では234mです。
電波塔だから許可されているのでしょう。

東側です。ヒルトン福岡シーホークが大きいです。大きいですが、実は薄っぺらいです。すぐ後ろにヤフードームが一部見えています。
村上龍の「半島を出よ」で、爆薬を仕掛けて倒壊させられたホテルとして個人的に有名。
天神や博多も写っているのですが、高い建物がないのであまり目立ちません。
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西側直下の百道浜四丁目です。
埋立地にもかかわらず、広い敷地の高級戸建て住宅地区になっています。現在でも1億円以上の物件が販売されています。
建築協定があり、建物の外壁の後退距離、屋根の形状や色、アンテナの設置などに制限をかけ、景観的一体性を保持しています。
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②百道浜四丁目
百道浜四丁目の住宅地です。すぐ前に交番もあって安全そうです。
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③元寇防塁
百道浜の埋立地から砂州上の市街地に入りました。
この付近には九州では有名な私学の西南学院があり、そのキャンパスの隣に「元寇防塁」の1つがあります。
元寇防塁というと、海岸線にあるイメージですが、ここは内陸になっていて、しかも周囲が掘り下げられてようやく防塁であることがわかる状態です。
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今昔マップで大正15年の地形図を見ると、確かに当時は海岸付近だったことが分かります。
海岸近くのため、その後砂に埋もれてしまい、その後掘り返したものと思われます。
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④高層マンション
東に向かうと高層のタワーマンションが目立っていました。
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⑤大濠公園
福岡城の堀ですが、かつては入り江の一部だったと書いてありました。たぶんラグーンでしょう。
水は浄化されてたいへんきれいでした。

⑥福岡城
福岡城は丘陵地の北端に位置しています。
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天守閣はありません。最初からなかったという説が一般的ですが、あったという説もある、そうです。
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平和台球場跡を通って、そのまま東へ向かい、⑦大名、⑧天神と賑やかな繁華街を歩きます。

⑨中州で夕食にしようと思いましたが、建国記念の日で閉店の店が多かったため、川を渡った上川端商店街でもつ鍋などいただきました。

さらに西山先生ほか数名のラーメン組とわかれ、ホテルに戻りました。

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